新型コロナウィルスの感染拡大防止のための緊急事態宣言が解除され、いよいよ動き始めた6月。
楽しみにしていた月刊バレーボールの7月号(日本文化出版)を入手。全体的にとても読みごたえがありました。良かったところや感想を紹介しています。
目次
月バレ2020年7月号の主な内容・目次

Amazonなどでも目次はオープンにされていますが、概要だけでもわかるよう、実物の写メを掲載させて頂きました。
2020年3月から中高生、大学生、社会人クラスとも、バレーボールの大会がほとんど中止。実際の大会レビューが掲載できないので、月バレ編集部の方はさぞ大変だろうな、と思っていました。
しかしながら、7月号は、前月の6月号に引き続き、めちゃめちゃ面白く、ためになる内容でした。
月バレの編集部や関係者の皆さまへ拍手!&ありがとう、という感じです。
ちなみに雑誌内部の写真はそのまま掲載できないので、当記事では月バレ以外の関連SNSなどを貼っています。
石川祐希 ロングインタビュー
🔥Una Kioene Arena caldissima!!
🔥Una Kioene Padova partita a razzo!!
Il primo set è nostro!! 🔥🔥#DNAbianconero #BattitiaPadova pic.twitter.com/4vw7mx7VEY— Pallavolo Padova (@pallavolopadova) February 9, 2020
2019/20年シーズンをパドヴァで戦った振り返り、総括記事のようになっています。
2020年5月の帰国後、石川選手は各メディアに出演し、新型コロナウィルスで試合が中断(中止)される前後のイタリアの状況や心境を語って下さいました。月バレ7月号のインタビューでは、そこでは語り切れないことまで伝わってきました。
2019/20年シーズンで、どういう思いを持ってプレーしていたか、イタリアのプロリーグで戦うことについて石川選手の言葉で語られています。
石川選手がミラノへ移籍した理由、ミラノが石川選手を獲得した理由をより深く理解することができ、さらに心から応援したくなりました。
大会が中止になってしまった学生たちへ向けての言葉も泣けました。
大会が中止になってしまっても 自分たちが今まで積み上げてきたことがゼロになってしまうわけではありません(引用元:月バレ7月号P8)
柳田将洋サントリー復帰!インタビュー
この度、柳田選手がサントリーサンバーズと契約締結し、今シーズン、プレーすることが決定しました!
6/2(火)18:00より、サンバーズ公式Instagramアカウントにて、山村新監督就任ならびに柳田選手の入団について本人のご挨拶、抱負などのライブ配信が予定されています。
https://t.co/O5gFoIfFJK— 柳田将洋 スタッフ (@yanagida_staff) June 1, 2020
柳田将洋選手が2020/21年シーズンをVリーグのサントリーサンバーズで戦うにあたっての柳田選手の抱負や5月にスタートした「Yanagida Masahiro Academy Garden」のことが掲載。
2021年に東京オリンピックが控え、新型コロナウィルスの状況も定まらない状況で、柳田選手の選択はベストと言えるのでないかと思います。
サントリーサンバーズでの活躍が楽しみです。
2020年7月誌上全国大会「月バレ」インターハイ

新型コロナウィルスの影響で中止となってしまった夏のインターハイや全日本中学校選手権大会。
大会が中止となり、落胆していた選手やご家族、応援団も多いと思います。
月バレ7月号では、“誌上の全国大会”というテーマで参加を募集し、全国の高校や中学のクラブチームから届いた100件以上の思いを公開。
各校から届いた熱い思いを拝見しました。
練習の成果を感じ、見せ場を作る機会(大会)が減ってしまいましたが、この誌面に掲載されたことは、選手にとっても、とても嬉しいことではないでしょうか。
月バレさん、ナイス企画!
男子日本代表選手の特徴&スキル 特集
ワールドカップバレー2019男子大会最終第11戦、#龍神NIPPON はカナダにフルセットの末に勝利しました!
石川祐希選手がセカンドベストアウトサイドスパイカー、西田有志選手がベストオポジットに選出されました。
たくさんのご声援をありがとうございました。 #ワールドカップバレー #バレーボール pic.twitter.com/e5Y4KCK6VY
— 公益財団法人日本バレーボール協会 (@JVA_Volleyball) October 15, 2019
男子日本代表選手のアウトサイド、ミドル、オポジット、セッター、リベロと、各ポジションの選手の特徴や強み(スキル)をバイオメカニクス(動作分析)の観点から解説。
プロ(代表チームをサポートする増村雅尚さん)の解説ですが、約20ページにわたり、わかりやすく説明されています。
15名の選手が掲載され、選手のプレーを見るときに気づかなかった視点が得られて、とても勉強になりました。
このコーナーが素晴らしいのは写真と文字の解説に加えて、その特徴を示す具体的なシーンまで触れられていることだと思います(例:2019年ワールドカップの対〇〇戦の△△のシーン)。
バレーボールをしていないファンや読者にも面白く、きっと今後のバレー観戦がさらに楽しくなると思います。
大学生日本代表対談:大塚達宣&高橋藍
【日本代表より~家で体を動かそう】若いメンバーがチームに刺激を与えています。18歳の #髙橋藍 選手、19歳の #大塚達宣 選手も徐々にチームになじんできました🇯🇵 #バレーボール🏐 #龍神NIPPON #いまスポーツにできること pic.twitter.com/Esx6M91mXv
— 公益財団法人日本バレーボール協会 (@JVA_Volleyball) March 23, 2020
大塚達宣選手(洛南高校→早稲田大学)と高橋藍選手(東山高校→日本体育大学)はともに京都の高校出身。
この2人は1学年違いですが(大塚選手が1つ上)、2018~20年の春高バレーへの出場権を京都で争っていた関係。
春の高校バレー全国大会では、2018年洛南が準優勝、2019年洛南が優勝、2020年東山が優勝と、京都勢のレベルの高さを表しています。
地区予選で火花を散らしてすごい戦いをしていた世代ならではのドラマがある話、初めて代表合宿に参加した時の大学生らしい新鮮な感想などがおもしろかったです。
月バレリクエストアワード(過去記事の復刻ページ)

読者リクエストにより企画されたコーナー。
今回は2013年8月号のハイライトだった全日本男子ユース選手の特集ページを再現。
2013年のユースだった世代は、例えば、石川祐希、久原翼、高橋健太郎、小野寺太志など、現在のシニア日本代表の中心選手たち。
現在、25才前後のそれらの選手たちの18才頃の写真や思いがかわいく見えて、ホックリ。
別冊:オレたち熱血!!鉄根学園

雑誌本体以外に別冊として「オレたち熱血!!鉄根学園」の第1集(第1話~8話)が付録としてついていました。
2018年10月号から掲載されていた「オレたち熱血!!鉄根学園」をまとめた冊子で、原案は学生バレーボールの名物監督、日笠智之先生。
鉄根は鉄の根性の意味ですが、中学校のバレーボール部を舞台とした漫画ですが、バレーボール経験者には、とても「あるある」なストーリーで共感。
読みやすい漫画で、素敵な付録でした。
月刊バレーボール2020年7月号の感想(書評・ブックレビュー)まとめ
新型コロナの影響でバレーボールのネタが少ない状況の中、6月号、7月号ともに当たりの号でした。
2020年に入ってから、ネット通販で月バレの紙面版を探すと売り切れていて、電子書籍のKINDLE版しかないのを見かけるようになりました。
日本のバレーのファンが増え、盛り上がってゆくのは嬉しいことです。