高橋藍の全日本代表バレー紅白リモートマッチ2020の活躍や結果は?日本代表デビュー戦

2020年8月2日(日)、バレーボール全日本代表チームの紅白戦、リモートマッチが行われました。

男子バレー界の新星・高橋藍選手(18歳)にとって、シニア日本代表選手のデビュー戦となりました。その活躍や評判をまとめています。

※新型コロナ禍で日本代表の紅白リモートマッチは2020年8月、2021年5月の2回行われていますが、この記事は2020年8月の試合のものとなります。

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高橋藍選手の全日本代表入り(龍神NIPPON)

高橋藍,男子バレーボール選手©JVA
高橋藍©JVA公式サイト

高橋藍(たかはし らん)選手は2020年1月に京都の東山高校時代に春高バレーで優勝。

その1か月後となる2020年2月、2020年度のバレーボール「日本代表選手」に初登録されました。

4月下旬には日本体育大学へ進学。日本代表の国内合宿へ参加。

下の動画は日本代表チームの練習場である東京都北区のNTC(ナショナル・トレーニング・センター)へ向かう高橋藍選手。

試合の時にはおばあちゃんからもらった大切なお守りを持ってゆくなんて、素敵な話ですね。

新型コロナウィルスの関係で合宿は一時中止となりますが、6月下旬には再開。

日本代表エースでイタリアから帰国した石川祐希選手(パワーバレーミラノ)がチームに合流しました。

下の動画は6月の合宿で、高橋選手が目標とする石川祐希選手と対人(たいじん=ウォームアップの打ち合い)をしているシーン。

ツイートの「いいね」や「リツイート」の数からして、この対人を見たファンが歓喜していますよね。

すごい!

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バレーボール全日本代表 紅白戦リモートマッチ

2020年は新型コロナウィルスの影響ですべてのバレーボール国際試合が中止。

1年近くも日本代表の本格的なバレーボールの試合が見られませんでしたが、国内合宿の紅白戦がリモートマッチという形で公開されることになりました。

この試合の全体や試合展開などは、別記事の「バレーボール日本代表、紅白リモートマッチの振り返り」にまとめています。

リモートマッチの詳細を知りたい場合、よろしければ、そちらをご覧下さい。

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高橋藍選手:紅白戦リモートマッチでの活躍は?

試合は3セットマッチ。

高橋藍選手は赤チームのKURENAIファイヤーに所属。

試合は最終的にセットカウント2対1で、高橋藍選手のいる赤のKURENAIファイヤーが勝ちました。


KURENAIファイヤーのメンバー

石川祐希(OH),福澤達哉(OH),髙橋藍(OH),西田有志(OP),山内晶大(MB),小野寺太志(MB),関田誠大(S),藤井直伸(S),山本智大(L)


SIKKOKUボンバーのメンバー

柳田将洋(OH),高梨健太(OH),大塚達宣(OH),新井雄大(OH),李博(MB),髙橋健太郎(MB),大竹壱青(OP),大宅真樹(S),本間隆太(L)

以下は高橋藍選手の主なプレーです。(主に好プレーを掲載)

高橋藍:1セット目(途中出場)

試合終盤、高橋藍選手は福澤達哉選手に代わり途中出場。石川祐希選手の対角ポジションに入りました。

22(赤)対22(黒)同点の場面
ジャンプサーブを打つも、相手の好レセプションでブレイクならず

黒SIKKOKUボンバーが第1セットを取りました。

高橋藍:2セット目

髙橋藍選手は5(赤)対7(黒)の相手チームに先行された場面で途中出場。

ポジションは石川祐希選手の対角。

最初は赤チームと黒チームが競り合う展開でしたが、第2セット中盤に高橋藍選手が入ってからサーブレシーブが安定し、チームに良い流れが生まれてきました。

5(赤)-7(黒)
高橋選手のナイスサーブからはじまり、相手チームの大塚選手のスパイクを李博選手がブロック

8(赤)-9(黒)
高橋選手の好レセプションから小野寺選手がクイックを決めて同点に

15(赤)-10(黒)
山内選手のジャンプフローターサーブを高橋選手がセッターへ好返球し、自らバックアタックで2枚ついたブロックの間を抜いて得点

15(赤)-11(黒)
大竹壱青選手の強烈なジャンプサーブをボールの勢いを止めてセッターへ返し、ライトから西田が得点

16(赤)-15(黒)
レシーブが崩れた状態(セッターのCパス)で、レフトから少ない助走でアタックして得点

18(赤)-15(黒)
セッターのCパスからレフトからの少ない助走でアタックし得点(相手ブロックの吸い込み)

19(赤)-15(黒)
再びレフトから得点。高橋藍選手による連続得点

20(赤)-15(黒)
石川祐希の好レシーブからセッターがファインプレーで繋ぐも、トスと合わずに高橋選手のボールがネットを超えず、得点にはならず

21(赤)-16(黒)
サービスエース(サーブがネットにかかりラッキー得点)

チームは石川選手や西田選手の調子が上がり勝利

高橋藍:3セット目

スターティングメンバーとして出場

12(赤)-8(黒)
関田選手のジャンプサーブを正確に返球し、短めの平行トスをレフト側から1枚ブロックを抜いて得点

17(赤)-10(黒)
西田選手のサーブから始まった攻撃がチャンスボール戻ってきて、レフトからの攻撃で得点。石川選手からの低めの2段トスと少しタイミングがズレるも、バックステップ気味のジャンプで空中で我慢し、相手コートの隙間をよく見てフェイントを決めました。

18(赤)-11(黒)
小野寺選手のジャンプフローターサーブを受け、セッターのCパスからスパイクするも得点にならず

2セット目に引き続き、相手のサーブを正確に返球した後、体勢を立て直して自分でスパイクを決めたシーンが印象的でした。

チームは石川祐希選手や西田有志選手を中心とした攻撃で勝利。

高橋藍:紅白リモートマッチの活躍まとめ

髙橋藍選手の持ち味でもあるレシーブからリズムを作り、攻守に活躍。

高校時代とは違う相手ブロックの高さに対応するため、高橋選手は強打だけでなく、軟巧も織り交ぜることでプレーを進化させていました。

大型選手として活躍した高校時代には前面には出てこなかった器用さを垣間見ることができました。

今後は日本人よりも高さのある世界を相手にした戦いの経験を積んで、対応できるようになることが課題と、監督や解説者が語っていました。

これからも怪我無く経験を積んで、世界の高さやパワーにも対応できる選手となることが期待されます。

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日本代表紅白戦:バレーファンの反応

高橋藍選手をはじめ、選手の姿を見られたことに喜びを感じている声が多数あがりました。

ツイッターでのファンの声を3つほど紹介します。

若手と中堅とベテランの融合によるチームの新しい化学反応や選手層が厚くなるメリットに着目しているファンの方が多かったようです。

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バルセロナ五輪の名選手、青山繁を彷彿

リモートマッチの第3セット目を解説した中垣内祐一監督は髙橋藍選手の動きやプレーは「バルセロナ五輪チームメイトの青山繁選手を彷彿(ほうふつ)とさせる」と語っていました。

※彷彿させる=連想させる、似ている

青山繁(あおやま しげる)選手は1990年代に活躍した元全日本の名選手で、現在の40~50代のバレーボールファンにはよく知られた存在です。

中垣内監督と青山選手は、オリンピックをはじめとする数々の国際舞台を共に戦った戦友。

チーム内に青山選手のような器用なオールラウンダーがいる有用性を身をもって体験しているのかもしれませんね。

さらに、漫画アニメ「ハイキュー!!」の作者・古舘春一さんの好きな選手としても青山繁選手の名前が挙がっていました(古舘春一 wikipediaより)

写真の中央下が青山繁選手(20代のガイチ監督の下)↓

どんな選手か気になりますよね・・・(笑)

そこで、青山繁選手の情報をまとめてみました。

プロフィール

青山 繁(あおやま しげる)
生年月日:1969年4月27日
(2020年時点:51才)
出身地:愛知県名古屋市
血液型 B型
ポジション:WS(レフト)、リベロ
身長:188cm
出身校:中京高校→法政大学
出身チーム:富士フィルム
→東レアローズで現役引退

身長は188cm(高橋藍と同じ)で、世界と戦う上では大きいとは言えない高さでした。

しかし、実業団(Vリーグ)のトップチームである富士フィルムのエースアタッカーとして、攻撃の中心になって活躍していた時期もあります。

中垣内祐一監督と一緒だった全日本の試合では、巧みにブロックアウトを狙ったスパイクや相手のタイミングをはずす時間差攻撃のうまさなど、器用な技を得意としていました。

下が1993年グラチャンの時の青山選手の動画(背番号11)。

(動画のスタートを30分50秒の青山選手のスパイクシーンに合わせています)

この動画、ガイチ監督(中垣内祐一日本代表監督)、荻野正二監督(サントリーサンバーズ)も現役で活躍していておもしろいです。

大竹壱青選手のお父さんである大竹秀之さん(背番号14・身長208cm!)も出ています。

青山繁選手は30才を過ぎて現役生活の後半になると、37才で引退するまでサーブレシーブの安定感の高さからレシーバーやリベロもこなし、レシーブの名手と呼ばれるようになりました。

現在、青山さんは愛知県の中京大学でバレーボール部の監督をしておられるようです。

下は同じ愛知県出身同士ということで、大学時代の石川祐希選手と談笑する青山監督(ファンの方のツイートより)。

おそらくは、石川祐希選手が小中学生の頃から、お互いに注目していた存在だったのでしょうね。

写真の笑顔からはそんな二人の関係性が伝わってくるような気がします。

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高橋藍選手や日本代表チーム 関連情報

日本代表チームが世界の強豪国との試合、様々な局面を勝ち抜いてゆくには、攻撃が得意な選手、守備が得意な選手など、様々なタイプの選手が必要かもしれません。

今後、髙橋藍選手が経験をかさねて、どのような選手になるかが楽しみですね。

高橋藍選手の中学、高校時代など活躍などは、以下の記事をどうぞ。

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