全日本男子代表バレーボール、VリーグのジェイテクトSTINGSで活躍する西田有志選手。
2019年のワールドカップで炸裂した弾丸ビックサーブや敵チームを打ち砕く強烈なスパイクは世界中を驚かせ、日本男子バレー界の怪物とも呼ばれます。
西田有志選手のサーブや筋肉、ガッツポーズについてまとめました。
バレー西田有志選手:カナダ戦の6連続得点(5本サービスエース)
2019年のワールドカップで西田有志選手が世界に衝撃を与えたのが、カナダ戦の5セット目。
5本のサービスエースを含む6連続得点で試合に勝ったシーンでした。
打つたびに勢いを増していく西田選手の豪快なジャンプサーブは、相手チームのレシーバーが戦意喪失していったほどの爆発力。
(この次の章で動画あり)
西田選手はジャンプサーブで次々と相手レシーバーを弾き飛ばし、大会のベストサーバー賞を受賞。
その後、Vリーグでも西田選手のサーブ威力は健在。ワールドクラスのパワーと言えます。
西田有志のサーブの速度スピードは?世界最速と並ぶ?
西田有志選手のサーブ速度は?
西田有志選手のサーブスピードは最速のときで120~130kmの間くらいと言われています。
2020年8月2日に行われた日本代表の紅白戦リモートマッチでも、解説者の山本隆弘さんは、西田選手のサービスエースが決まった時の高速サーブのスピードを「これは120km超えていますね」と解説していました。
男子バレーの世界トップチームのジャンプサーブ平均速度は110kmくらい(女子平均は70km)ですので、西田選手のサーブ速度はかなり速いスピードです。
西田有志選手のサーブはスピードが速いだけでなく、回転の仕方も独特(左利き)。レシーバーからすると、とても取りずらいようです。
サービスエースがよく決まる要因には、スピードに加えて独特の球質があります。
西田選手のサーブで有名なシーンは2019年ワールドカップのカナダ戦です。
このカナダ戦では、サーブを打つごとに西田選手のサーブの速度が上がっていきました。
1本目のサービスエースのサーブスピードは109km。
4本目のサービスエースのときのサーブの速度はさらに増して119km。
試合後のインタビューによれば、4本目のサーブはトスが少し前のほうにブレてしまい、ベストな打点で打てないながらも、思い切って打っていったそうです。
そして、カナダのリベロの腕を弾いて試合に勝利した5本目のサーブのことを「この日、いちばん打球のスピードが速かったと思う」と西田選手は振り返っています。
西田選手は前年のVNL(2018年バレーボール・ネーションズ・リーグ大会)のブルガリア戦でも時速121kmを記録していますが、カナダ戦の5本目も軽く時速120kmを超えていたでしょう。
その後、2020年8月の日本代表の紅白戦の頃には、西田有志選手は体全体が筋肉で一回り大きくなり、さらにパワーアップしています。
また、西田選手のスパイクは時速130km以上と言われます(サーブよりスパイクの方が速度が出やすい)。
現在の西田有志選手のサーブスピードは、最速の時で120~130kmの間くらいというのが妥当でしょう。
世界最速サーブは誰で速度スピードは何キロ?
ちなみに、公式試合での世界最速のサーブですが、、、
2018年5月、バレーボールネーションズリーグ(VNL)で、イタリア代表のイヴァン・ザイツェフ選手がセルビア戦で出した134kmとされています。
イタリア16対セルビア7でのサーブの場面。下の動画の2分40秒あたりのシーン。
ザイツェフ選手がサーブで相手レシーバーを弾き飛ばした後、スピードメーターに134kmと表示され、それを見たザイツェフ選手が微笑んでいます。
その後、2021年5月29日、バレーボールネーションズリーグ(VNL)2021では、ポーランド代表、ウィルフレッド・レオン選手が135.6kmの記録を出しています。
レオン選手は2020/21年シーズン現在、世界最強のバレーリーグと言われるイタリア・セリエAで活躍。総得点数ではセリエA第1位、サービスエース数では第2位をとっている凄い選手。
VNL2021のセルビア戦でVNLの史上最多となる13本のサービスエースを出し、その一つが135.6kmのスピードでした。
そのシーンがこちら(13本のエース集の7本目)。
ウィルフレッド・レオンもイヴァン・ザイツェフも世界トップ選手。
西田有志選手のサーブが世界最速と並び、超える日がやってくるかもしれませんね。
すごい話です。
西田有志の筋肉のすごさ:筋トレ・体幹・柔軟
西田有志選手の豪快なスパイクやサーブの秘訣は、高いジャンプ力、トスの精度、空中での体や腕の使い方など、複数の要素がうまく絡み合っていると言われています。
その技術を支えるのが高校時代からの筋力トレーニングで培ってきた身体能力の高さ。
西田選手の体脂肪率は5%前後、ランニングジャンプ(スパイクジャンプ)の高さは110cm以上と言われています。
上腕の太さは30cm以上、太ももは60cm近く(競輪選手並み)、ふくらはぎの太さも40cm以上あるとされています(データ元:バレーボールネクスト-2018年時点)。
その後、Vリーグに加入してから数段パワーアップしているので、足腰の太さは上記よりもかなり増えているようです。
西田選手は高校入学当時から筋トレ、体幹、柔軟の重要性に目をつけ、チームの方針として自体重トレーニングを3年間通して行っていたと言われています。
特に中学時代の一時期、西田有志選手はジャンプを多用するスポーツでなりがちなケガをしたことがあり、高校時代は膝周りの膝下の筋肉を重視してトレーニングをしていたようです。
さらに、遠征や合宿では鍼灸師の方に帯同してもらうほどの徹底ぶり。
3年生の部活引退後もクラスの仲間4人と「筋トレ同好会」を発足して、トレーニングを続けていたそうです。
当時、学校の筋トレ室には高性能のマシンが装備された、立派なトレーニングジムだったとのこと。
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西田選手の筋肉は一朝一夕にでき上ったものでなく、高校時代から筋トレへの意識を高くもってきた結果ですね。
西田有志選手はもともと筋肉質というイメージですが、2020年の西田選手の体は筋肉でさらに回り大きくなりました。
そして、傑出したサーブやスパイクが生み出されるため要因として、筋肉や体幹の強さに加え、柔軟性もあると言われています。
筋肉だけではない体や関節の柔らかさ、柔軟性のケアを大切にしているのも西田選手のすごさの秘訣なのかもしれません。
西田有志選手のガッツポーズ
バレーボールでは、選手は得点を決めた時に喜びを表現し、チームメイトと分かち合うシーンをたびたび目にします。
バレーボールの喜びの表現はチームの士気を高め、良いリズムや流れを作り出すのに重要。中学・高校の部活動でも指導されていることが多いです。
世界でも良い選手(トッププレーヤー)ほど喜びを全面に表現します。
スポーツ選手の喜び方やガッツポーズの表現方法は選手のトレードマーク。すごい選手に憧れてガッツポーズを真似るということも珍しくありません。
2020年3月、日本代表の柳田将洋選手と福澤達哉選手のインスタライブで、西田有志選手はその種類が豊富で特徴的だということが話題になりました。
(“ガッツポーズ師匠 というネーミングも生まれたほど!)
2019年秋のワールドカップだけでも、15種類前後のガッツポーズが見られ、ファンを盛り上げてくれました。
西田選手のガッツポーズを紹介しているのが下の動画(JVAのバレーボールチャンネルより)。
後日、西田選手はガッツポーズについて以下のように語っています(バレーボール雑誌の取材)。
映像を見ると、恥ずかしいモーションをしているんですよ(笑)表現自体はその場に任せているのですが、この場面ではベンチではしゃいでいたテンションのままプレーしていたので、ここで“すました顔”をするのも違うなと思って、流れに身を任せたら、ああなってしまったんです(引用元:月刊バレーボール)
スパイクやサーブを決めた時の強い喜びや表現は、その場のインスピレーションで生まれているようです。
リアクションも選手のシンボル。
西田有志選手の個性で、日本のバレーボールがさらに盛り上がればさらに嬉しいですよね。
バレーボール:西田選手情報まとめ
西田有志選手のますますの活躍が楽しみですね。
当サイトは西田有志選手を応援しています!!
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