2020年度バレーボール男子全日本代表の登録選手に選ばれた大塚達宣(たつのり)選手。
高校時代にはエースとして2年連続でチームを春高バレーの決勝戦に導いた世代№1のアタッカー大塚達宣選手の出身校や最高到達点など、プロフィール情報をまとめました。
目次
バレー選手の大塚達宣:身長や最高到達点などプロフィール
大塚 達宣(おおつかたつのり)
生年月日:2000年11月5日
(2020年時点:20歳)
出身地:大阪府枚方市
血液型:O型
ポジション:アウトサイドヒッター
所属:早稲田大学
下の大塚達宣選手の写真はバレーボールNEXTさんのツイートより
#黒鷲旗 で最優秀新人賞となる若鷲賞に #大塚達宣 選手(早稲田大)が選ばれました。学生の受賞は88年の #蔭山弘道 選手(法政大)、96年の #諸隈直樹 選手(鎮西高)、03年の #阿部裕太 選手(東海大)、10年の #八子大輔 選手(東海大)、15年の #石川祐希 選手(中央大)以来、4年ぶり6人目です。 pic.twitter.com/0iB5WEqJf8
— バレーボールNEXt (@next_vb) May 7, 2019
大塚達宣選手は身長194cm。
男子日本代表選手全体の平均身長189cm前後よりも高めの身長です。
また、スパイクジャンプの最高到達点は340cm日本代表クラスです。
昨今の世界トップクラスのバレーボールは「高さやパワーだけでは勝てない」と言われていますが、大塚達宣選手は頭を使った賢いプレーも持ち味。
自分のことだけでなく、周りをどう活かすか、その中で自分がどう活きるかを考えてプレーするのが上手い選手と言われています。
大塚達宣の小学校時代:パンサーズジュニア
大阪府枚方市出身の大塚選手がバレーボールを始めたのは小学校3年生のとき。
両親ともにバレー経験者で、父はバレー指導者というバレーボール一家。
「スポーツじゃなくてもいいから、何か始めてみたら? 」と親に言われ、とりあえず始めたのがバレーボールという自然な選択だったそうです。
自宅のある枚方市にVリーグのパナソニックパンサーズの下部組織「パンサーズジュニア」があり、すぐにバレーにのめり込んでゆきました。
当時の大塚は内向的な性格だったそうで、「バレーを通じて自分を出すことができるようになり、バレーを通じて人としても強くなれました」と振り返る。
大塚達宣の中学時代:パンサーズジュニア
大塚達宣選手の出身中学は枚方市立中宮中学校。
中宮(なかみや)中学校にはバレー部がなかったため、そのままパンサーズジュニアでバレーボールを続けました。
中学生になってからは頭を使って考えるバレーになり、新たなバレーの魅力を知ってとても楽しい時期だったそうです。
中学3年生のときにはクラブチームの全国大会「ヤングクラブ優勝大会 U-14」で優勝。最優秀選手賞に選ばれました。
また、大阪北選抜として出場した全国都道府県対抗中学バレー大会では、MVPとも言えるJOC・JVAカップ、大阪知事賞を受賞しています。
そして、既にこの時期に「いつかは日の丸をつけて頑張りたい」という気持ちが芽生えていたそうです。
その5年後、大塚達宣選手は2020年度日本代表の登録選手に選ばれました。
大塚達宣の高校時代:春高バレーで準優勝と優勝
大塚達宣選手の出身高校は京都の洛南高校。
洛南高校と言えば、文武両道で知られる超進学校。毎年、東京大学や京都大学への進学者は数十名を輩出しています。
大塚選手は一般入試で洛南高校へ進学。一般入試で合格できるのはすごい!ですね。
洛南高校出身のバレーボール選手として、他に福澤達哉選手(パナソニック、パリバレー)がいますが、福澤達哉選手は中学時代の通知表(内申)がオール5(45)という頭脳も良い学生だったことで知られます。
大塚選手は「学生である以上、勉強しないといけない。どっちも頑張れるのは洛南と思ったんです」と語り、スポーツクラスではなく一般クラスで高校時代を過ごしました。
そして、大塚選手は、高校バレー最高峰の大会「春高バレー(春の高校バレー、全日本バレーボール高等学校選手権大会)」に3年連続出場したことです。
身長が高く190cmを超えていた大塚選手。高校1年のときは春高バレーでベスト8。
高校2年のときはチームのエースとして春高バレーで準優勝。(U-19日本代表として大学生らと世界ユース選手権へ出場)
高校3年では春高バレーで優勝を飾り、「世代№1のアタッカー」と称されました。
▼2019年大塚選手が高校3年のときの春高バレー(洛南の背番号1)
大塚達宣選手は高さとともに、頭を使った賢いプレーも特徴です。
この頃から、ライバルの東山高校の豊田充浩監督から「自分のことだけでなく、周りをどう活かすか、その中で自分がどう活きるかを考えられる選手」と称賛されています。
大塚達宣の大学時代(在学中)
大塚達宣選手の出身大学は早稲田大学(スポーツ科学部)。
Vリーグからのお誘いもあったそうですが、「大学だからこそ得られるものがある」と考えて、大学を選択。
大塚選手が早稲田大学を選んだ理由の一つに、教員免許を取得することで、バレーボールの現役選手を終えた後に指導者へとつながる可能性を持っておきたかったことがあるそうです。
さらに、トレーニングやスポーツ科学などを学問として学んでおきたかったこと。
さらには早稲田大学バレーボール部の松井泰二監督の「まずは人間性、学校生活が大事」という考えに共感したことも、早稲田を選んだ理由だそうです。
大塚達宣選手はバレーボール選手としては間違いなくトップアスリートですが、文武両道を貫いていて、本当に素晴らしいですね。
早稲田に入ってからの大塚選手の動画がこちら(背番号18)。高さとパワーが高校時代よりもさらにアップしているように見えます。
大塚選手は大学でさらなる進化したバレーボールを体験し、学んでいます。
高校時代までは「最後は力勝負」という感じで戦えたものの、大学のバレーボールは「緻密さや駆け引きなどの戦略」が重要。それなくして勝利をてにすることは難しいそうです。
高校バレーとは異なるテンポやスピードの大学バレー。いろんな駆け引きがあり、相手に応じて様々に戦略を練り変えていく。
戦略がハマったときは有利に試合を進められるし、ハマらなければ、試合に苦しむ・・・
この緻密さや駆け引きはシニアの日本代表チームのやり方にもつながるものでしょう。
大塚達宣選手:2020年度日本代表登録選手に
大塚達宣選手は、2020年2月、日本代表登録選手(シニア)として選出。
3月にはナショナル・トレーニング・センターでの代表合宿にも参加しています。
日本代表のOH(アウトサイドヒッター)のポジションには、大エースの石川祐希、勝負どころに強いキャプテン柳田将洋、海外ブラジルやフランスでの経験がある洛南高校の先輩・福澤達哉などがいて、狭き門です。
しかし、世界のトップチームの平均身長が200cmという中で、日本代表選手の平均身長や打点(最高到達点)は10cmほど低く、高さのあるOHが必要です。
大塚選手には是非スタメンを狙ってほしいです。
大塚達宣選手と高橋藍選手
大塚達宣選手の洛南高校時代と言えば、同じく京都の東山高校なくして語れないでしょう。
高校時代のライバルが全日本代表で盟友に
大塚選手の高校3年間、洛南と東山高校は、因縁の対決のようなかなりハイレベルの競い合いを続けていました。
そのレベルの高さは、2020年から過去3年間をさかのぼった春高バレーの勝者をみても、わかります。
2018年春高準優勝:京都洛南高校(大塚達宣2年エース)
2019年春高優勝:京都洛南高校(大塚達宣3年エース)※京都地区準優勝(東山・高橋藍2年)
2020年春高優勝:京都東山高校(高橋藍3年エース)
大塚達宣選手と時を同じくして日本代表登録選手に選ばれた東山高校出身の高橋藍選手は、高校時代から何度も対戦をしてきた仲(ライバル)でした。
下の動画は2020年3月、新型コロナウィルスの時期にナショナル・トレーニング・センターで合宿中の二人。
右から高橋藍選手(18歳)、真ん中は大塚達宣選手(19歳)、左が西田有志選手(20歳)です。
【日本代表より~家で体を動かそう】若いメンバーがチームに刺激を与えています。18歳の #髙橋藍 選手、19歳の #大塚達宣 選手も徐々にチームになじんできました🇯🇵 #バレーボール🏐 #龍神NIPPON #いまスポーツにできること pic.twitter.com/Esx6M91mXv
— 公益財団法人日本バレーボール協会 (@JVA_Volleyball) March 23, 2020
2017~2020年の京都府予選は、いつも2校の激戦
大塚選手が高校時代に最も記憶に残っている試合は、意外にも(優勝した春高の決勝戦ではなく)、春高につながる「京都府予選会」なのだそうです。
決勝の相手は3年連続で東山高校。
その間、東山高校には、高橋藍の兄・高橋塁(日本大学バレー)と高橋藍がいました。
「予選で終わるのと春高に行けるのとでは、プレーできる期間も得られるものもだいぶ違います。だからインターハイ予選以上に落としたくない気持ちが強かったですね」と大塚。
毎年接戦だった。苦しんで、何とか勝った。「自分たちは勝ったからいい思い出になってるところはありますけど、それでもいま思い出すだけでも嫌です。もうやりたくないです」と、大塚選手は苦笑い。
▼2019年春高バレー、京都府決勝(洛南高校×東山高校)
水色ユニフォーム洛南の背番号1が大塚達宣。紺と赤の東山の背番号4が高橋藍。
東山高校に勝てれば、全国でも勝てるという自信が洛南高校にはあったそうです。
同じ京都に強豪ライバルがいることで、互いに切磋琢磨(せっさたくま)できた思いと、あまりにも激戦で思い出したくないほどの厳しい試合という思いが交錯しているようです。
逆に東山高校の立場からは、いつもギリギリのところで春高バレーの切符を洛南高校に阻まれてしまい、とても悔しかったことでしょう。
兄の思いも背負って2020年に春高バレーで優勝し、雪辱を晴らした高橋藍の喜びは、とても大きいものだったはずです。
大塚達宣選手:中学・高校、大学、身長・最高到達点等 まとめ
大塚選手にはこれからも怪我なく、さらに上を目指し、日本男子バレーボール界を背負う選手になって頂きたいです。
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