龍神NIPPON、全日本男子代表バレーボールのエース、石川祐希選手は、世界最高峰のバレーボールリーグ、イタリアのセリエAでも活躍中です。
この記事では石川選手のイタリアのバレーリーグでの歩み、契約チームなどをまとめています。
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目次
石川祐希が所属したイタリアのチーム
石川祐希選手は大学1年生の時にイタリアのプロ・バレーボールリーグへバレー留学。
イタリアと言えば、バレーボールの世界ラインキングで例年ベスト5に入る強豪中の強豪。
世界各国のトップ選手が集まっているリーグです。
石川祐希選手は大学時代にイタリアのプロ・バレーボールへ留学しましたが、大学生がイタリアでプレーするのは日本人初のことでした。
大学卒業後は、日本のVリーグではなくイタリアのプロチームと契約。
2020-2021年シーズンは「パワーバレーミラノ(Power Volley Milano)」でプレーします。
石川祐希の2014ー15年:パッラヴォーロ・モデナ
2014年12月~2015年3月のシーズンに所属したのは、パッラヴォーロ・モデナ(通称:モデナ)。
モデナはセリエAの中でも最強チームの一つ。
1966年に創設され、セリエA優勝10回、コッパイタリア優勝11回、欧州チャンピオンズリーグで4回優勝してます。
特に1980年代から90年代にかけて多くのイタリア代表選手がモデナから出ていました。

石川選手は2014年12月(中央大学1年)の全日本インカレ終了後、約3ヶ月の短期移籍でモデナに加入しましたが、スタメン出場できたのは15試合中の2試合のみ。
しかし石川選手は世界男子バレーボールの中でも強豪のイタリアで、日本との差を感じつつも、世界レベルは近いところにあることも感じたようです。
世界の壁に打ちひしがれるのでなく「世界最高峰リーグでも通用する、これならやれる!」って思ったところが、まさに石川選手のすごさですよね!
石川祐希の2016ー18年:ラティーナ(現:チステルナ)
モデナから日本に戻ったのち、2016年の(大学3年)のシーズン終了後、石川選手は再び3か月間の短期バレー留学でイタリアのプロリーグ、セリアAへ。
2016年12月~2017年4月のシーズンに所属したのは、トップバレー・ラティーナ(現在、チーム名はチステルナに改名)。
ラティーナは1972年に創設。2013年にはCEVカップ(欧州バレーボール連盟杯)で準優勝、2014年チャレンジカップで準優勝。調子を上げてきているチームです。
石川選手はその後一時帰国しますが、ラティーナに残留し、2018年の冬、再び、ラティーナに加わります。
この頃になると、石川選手はイタリアでの活躍に手ごたえを感じ始めていたようです。
自分のことでいうと、いろんな指示が(イタリア語で)だいぶ理解できるようになってきたので、プレーがしやすくなりましたね。こちらから何かを言おうとするときには言葉に詰まることもありますが、ある程度は伝えられるようになってきたので、そこは過去2回とは違うかなと思います。引用元:Sportiva
#TopVolley45 🇮🇹🇯🇵 Yuki #Ishikawa nel match #LatinaPiacenza al #PalaBianchini di #Latina #insiemesiamopiùforti #CVAP #civediamoalpalazzetto pic.twitter.com/oEK7BLOvI4
— Top Volley Cisterna 🔝🏐 (@topvolley1972) 2017年2月6日
石川祐希の2018年-19年:エマ・ヴィラズ・シエナ
大学卒業後、石川祐希はセリエA-1部のエマ・ヴィラズ・シエナ(通称:シエナ)に移籍。
プロのバレーボール・プレーヤーとして最初のシーズンをむかえました。
石川選手はシーズン開幕戦のスタメンとして出場。チームの主力選手としてプロ1年目の初戦を終えました。
シエナでは全26試合にスタメン出場し、376得点をあげました!
はじめての海外移籍でのモデナ(三か月短期移籍)では、2試合で28得点ですので、シエナでは大活躍したことがわかりますよね。

石川祐希の2019年-20年:キオエネ・パドヴァ
2019-20年シーズンに所属したチームがキオエネ・パドヴァ(通称:パドヴァ)。
2009年に元全日本男子バレーの代表選手だった越川優選手も一時所属していたチームです。
パドヴァは1971年に創設し、比較的歴史の長いチームですが、近年は全12チーム中で中間くらいの順位が多め。
- 2019/20年:7位(シーズン途中終了)
- 2018/19年:7位
- 2017/18年:9位
- 2016/17年:12位
2019-20年シーズンは石川祐希選手が加入してチームも調子を上げ、プレーオフ(上位チームの最終決戦)進出の可能性がありました。
しかしながら、2月以降の新型コロナウィルスの感染拡大でシーズンが途中終了。
パドヴァはその時点の7位で2019-20年シーズンを終えました。

石川祐希:パドヴァ時代の個人のランキング
セリエAの公式サイトでは選手個人のパフォーマンスがポイント数で評価されています。
以下は全チームのスパイカーの2019-20年シーズンは途中終了時点のデータです。
石川祐希選手はサービスエース29得点、スパイク198得点、ブロック15得点で、トータルポイントが242。
さらに、注目すべきはレセプション数(サーブレシーブ)の399。
サーブレシーブを受けたスパイカーはスパイクへの十分な体勢をとれないことが多くなり、攻撃上は不利な状況になります。
しかし、石川選手は攻守両面で高いパフォーマンスを発揮していました。
また、大事な局面でサービスエースを決めたことが、後半のチームの好調に結びついています。
シーズンが途中終了しなければ、さらに真価を発揮していた可能性が高いと言えるでしょう。

下の表はセリエA公式サイトでの2019-20年シーズン全体での選手別パフォーマンスランキング表です。
石川祐希選手はパドヴァの中ではトータルの得点数でチーム№1のエルナンデス選手(リーグ全体で4位)についで、パドヴァ内では2位。
リーグ全体でも20位にランクインしています。

エルナンデス選手をはじめ、上位20位内にランクインしている選手の多くはオポジット(基本サーブレシーブを受けずに攻撃に専念できるポジション)。
アウトサイドヒッターである石川祐希選手はサーブレシーブも数多く行います。
チーム内で求められている役割が異なるため、一概にポジションが異なる選手の活躍をトータルポイントだけで比較は難しいところ。
(たとえば、エルナンデス選手はトータル368点でもレセプション数は9で、サーブレシーブはほとんど受けずにスパイクに専念するため、得点数は多めとなる)
攻守両面で優れた石川祐希選手が、世界トップクラスの選手たちが集まる中で、このランクインはすごいことですね。
2020年-21年:石川祐希選手はパワーバレーミラノへ移籍

2020年6月10日、石川祐希選手がセリエAの強豪チーム、パワーバレーミラノへ加入することが発表されました。
ミラノは4月下旬から石川祐希選手にオファーを出していたことを明らかにしていましたが、石川祐希選手は6月11日の記者会見でミラノへの移籍を報告。移籍の理由や抱負を語りました。
⇒会見動画(約7分)
(石川選手のインスタより)
パワーバレーミラノは2017年、18年にシーズンの最後に上位チームで試合を行うプレーオフに進出。
2019-20年シーズンの順位は13チーム中の5位(7位のパドヴァよりも上位)。
イタリア代表のマッテオ・ピアノはじめ、世界トップクラスの有名選手らが所属しています。
⇒現在のミラノの順位を見る
(セリエA公式サイト)
石川祐希:ミラノでの個人成績やランキング
セリエAでの個人成績サマリー
⇒セリエA公式サイト
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セリエAの総得点ランキング
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パワーバレーミラノの関連情報
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